腕時計の振動数の話

watch-frequency腕時計
watch-frequency

腕時計の28,800振動って何?
ハイビートのほうがいいの?

いのえー
いのえー

振動数は、この記事で完全理解!
専門用語はなるべく使わずに
わかりやすく解説します!

この記事では、少々マニアックな「振動数」について扱いますが難しいことはありません。
振動数とは針のチクタクの速さのことです。

お持ちの時計のチクタク音がどんな感じなのか、耳に当てて聞いてみてくださいね。

マニアックなテーマですがYouTubeでも5000回ほど再生されています。

腕時計の振動数の話【究極のハイビート時計とは?!】

いろんな時計の振動数をご紹介

機械式時計の振動数で代表的なのはコチラ。

  • 28800振動
  • 21600振動
  • 36000振動

順に解説します。

腕時計の振動数① 28800振動

いわゆる高級機械式時計で最も普及しているのが28800振動のモデルです。
28800ってなんかキリの悪い数字ですよね。

正確に言うと”毎時”28800振動。
1時間あたり28800回、針を刻んでいます。

1時間あたり28800振動ということは…
→1分あたり 28800÷60=480振動
→1秒あたり 480振動÷60=8振動

秒針の動きに着目して観察してみて下さい。
お持ちの時計が28800振動であれば
秒針は1分で480回刻んで動いています。

28800振動はハイビート

最も普及している28800振動の腕時計ですが
分類上はハイビートとなります。

多くの時計は28800振動

ほとんどの機械式腕時計は28800振動です。
汎用ムーブメントも、ロレックスをはじめ、
各ブランドの自社開発ムーブメントも
28800振動が多いです。

では、この28800振動を中心に、
ロービートの21600振動と、超ハイビートの36000振動も見ていきましょう!

腕時計の振動数② 21600振動

今回紹介する、代表的な3つの振動数の中で
いわゆるロービートなのが21600振動です。
またまた中途半端な数字ですよね。

正確に言うと”毎時”21600振動。
1時間あたり21600回、針を刻んでいます。

1時間あたり21600振動ということは…
→1分あたり 21600÷60=360振動
→1秒あたり 360振動÷60=6振動

21600振動はロービート

21600振動の時計は1秒で6振動です。
1秒につき6回刻んで針が動くので十分速そうに思えますが機械時計の中ではロービートとして分類されています。

ロービートのメリット

ロービートの腕時計のメリットは2つ。

  • 耐久性に優れている
  • 燃費がいい

順に解説します。

メリット①耐久性に優れている

ロービートの腕時計は耐久性に優れています。
普通に考えて、28800振動”も”する時計と
21600振動”しか”しない時計では
同じ1時間で7200回の差があります。
1日で17万2800回もの差!
ロービートの方がこれだけ動きが少ないわけですから部品の消耗も少なく済みます。

メリット②燃費がいい

ロービートはパワーの消耗が少なく燃費がいいです。同じ1秒を刻むのに
8回動かないといけない28800振動と比べ
6回で済む21600振動のロービートは同じだけの動力でもより長く動き続けます。

同じ480回の振動で比べると…
→28800振動の時計は480÷8=60秒
→21600振動の時計は480÷6=80秒

実に20秒も長く動けます。

ロービートのデメリット

ロービートのデメリットは、精度が安定しないことです。一般的に振動数が多ければ多いほど
精度が出る=正しく刻むと言われています。

自転車を例に考えると…
ゆっくり走る(ロービート)→フラフラして安定しない
速く走る(ハイビート)→手放し運転できるほどビシっと安定する

21600振動のモデルをご紹介

ロービートを採用しているモデルの中から
代表的な2本を紹介します。

オメガ スピードマスター プロフェッショナル

[オメガ] OMEGA 腕時計 スピードマスター プロフェッショナル 311.30.42.30.01.005 メンズ 新品 [並行輸入品]

宇宙に行ったスピードマスタープロフェッショナルが21600振動のロービートであることは
ロービートのメリットを考えれば納得です。
精度よりも、より耐久性をとったのでしょう。

パテックフィリップ ノーチラス

パテック・フィリップ ノーチラス 5712/1A-001 [並行輸入品]

世界最高峰のメーカー、パテックフィリップは
少し前までほとんどのモデルがロービートでした。このノーチラスもです。

ロービートのパテックは精度が悪いのでしょうか…?そんなはずはありません。
→パテックフィリップはロービートでも、他のメーカーのハイビートモデルを超えるような精度を出せるほど、パーツの仕上げや組上げがいい!と理解しておけばOKです。

そんなパテックに対し、とことんビートを刻むメーカーがあります。それがゼニスですね。
ここからはハイビートについて解説します。

腕時計の振動数③ 36000振動

今回紹介する、代表的な3つの振動数の中で
ハイビートにあたるのが36000振動です。
28800振動もハイビートですので
超ハイビートと表現されることもあります。

正確に言うと”毎時”36000振動。
1時間あたり36000回、針を刻んでいます。

1時間あたり36000振動ということは…
→1分あたり 36000÷60=600振動
→1秒あたり 600振動÷60=10振動

36000振動は0.1秒を計測できる

36000振動の時計は1秒で10振動です。
つまり0.1秒で針が1回動きます。

つまり、0.1秒を計測できるということです。
よくある28800振動のモデルでは出来ません。

ハイビートのメリット&デメリット

ハイビートのメリット&デメリットは
ロービートの逆になります。つまり…

ハイビートのメリット
  • 精度が出やすい
  • 0.1秒を計測できる(36000振動)
ハイビートのデメリット
  • パーツの消耗が大きい
  • 燃費が悪い

振動数が多いことで、これらのメリット&デメリットが発生します。

36000振動のモデル

36000振動を採用している時計の中から
代表的なモデルを2本紹介します。

グランドセイコー メカニカルハイビート

[セイコー]グランドセイコー メカニカルハイビート 9S85-00A0 腕時計 ステンレススチール/SSxK18WG メンズ (中古)

日本のセイコーも36000振動の超ハイビートモデルを販売しています。

ゼニス エルプリメロ クロノマスター

ゼニス クロノマスター エルプリメロ フルオープン 03.2153.400/78.M2150[新品]メンズ [並行輸入品]

超ハイビートムーブメントの代名詞的な存在なのがゼニスのエル・プリメロです。

ここまで有名なムーブメントは後にも先にも
このエルプリメロだけでしょう。
エルプリについてはこの記事で詳しくどうぞ。

振動数に着目した面白い時計

腕時計の振動数での違い、それぞれのメリット&デメリットなどの知識が深まったところで
面白いモデルを2つ紹介します。

バセロンコンスタンタン トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー

ちょっと長ったらしい名前なんですが
注目すべきはツインビートの部分です。

ビート=振動数で、それが2つあるのです。

バセロンのツインビートの仕組み

この時計は毎時36000振動の時計です。
36000振動の超ハイビートですから、当然パワーの消耗が激しいのですが
バセロンの最新技術を投入して、どうにか4日間動き続けます。

このパワーリザーブ4日間もすごいのですが
この時計はなんと最長で65日動き続けます。

その秘密がツインビートです。
使うときはハイビート、そして使わない時はロービートと振動数を切り替えることが出来ます。
それも極端で毎時8640振動の超ロービート(笑)

ハイビートのメリットである安定した精度と
ロービートのメリットである燃費の良さをどちらも突き詰めたモデルです。

【1つで無理なら2つ載せてしまえ!】発想で面白いモデルがもう一つ。

ゼニス デファイエルプリメロ21

ゼニス デファイ エル プリメロ 21 クロノグラフ パワーリザーブ 腕時計 メンズ Zenith 95.9000.9004/78.M9000[並行輸入品]

このデファイエルプリメロ21の振動数は
なんと36万振動です。桁が一つ違います。

もちろんパワーの消費が半端ないので
先ほどのヴァセロンと同じく、
このデファイエルプリメロ21も2つのビートを使い分けています。

1つは時計用の3万6000振動、
もう一つがクロノグラフ用の36万振動です。

1時間あたり360000振動ということは…
→1分あたり 36000÷60=6000振動
→1秒あたり 600振動÷60=100振動

0.01秒が計測できる!!


エルプリ好きとしては、(たとえ使う場面がないとしても)
ぜひ手元に置いておきたいモデルです。

まとめ


振動数だけで記事1本になってしまいました。
出来るだけ分かりやすくかみ砕いて解説してみましたが興味湧きましたか?

まずはロレックスとエルプリメロ、スピマスプロを聞き比べるところから
振動数の世界に足を踏み入れてみて下さい!

YouTubeではさらに詳しく、
振動数だけで15分ほど喋り続けています。
時計に関する動画をたくさんUPしていますので
YouTubeもぜひチェックしてみて下さいね。

それでは
また次回の記事でお会いしましょう!

腕時計オーバーホール業者ランキング
時計修理専門店CIEN(シエン)

CIENさんは、元ロレックスの技術者さんを始め、
メーカー出身者が揃う、まさに時計修理のプロ集団です。
見積もりは無料で、
作業を依頼しない場合にもキャンセル料は掛かりません。
見積もり依頼をすると、無料で梱包キットが届くので、
依頼したい時計を入れて送るだけです。

時計修理専門店WATCH_COMPANY

最後にご紹介するのはウォッチカンパニーさんです。
時計雑誌「パワーウォッチ」などでご存知の方も多いでしょう。
中古時計販売店からの依頼も請け負っている
大規模な修理業者さんです。
もちろん個人でも見積もり依頼できます。

腕時計
スポンサーリンク
ブログランキング
この記事が気に入ったらシェアしてくださいね
いのえーをフォローする
いのえー.jp

コメント

タイトルとURLをコピーしました